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雑文置き場

2023-01-01から1年間の記事一覧

【11月漫画ベスト】泰三子『だんドーン』、柚原瑞香『なないろ革命』、齋藤なずな『遡る石』他、9作品

11月に読んだ漫画の中で面白かったものを紹介していきます。 新刊のコーナー 泰三子『だんドーン(1)』 まえだたかひろ『ハルスケル(1)』 星期一回收日 (著), 陳 巧蓉(原作)『ネコと海の彼方』 島本和彦 『アオイホノオ(29)』 齋藤 勁吾『異世…

「実は死んでいた」系映画のすすめ

「実は死んでいた」系映画とは何か。 それは、主人公がある時点で死んでしまっているのに、自身が死んでいることに気づかずに生活を続けているというプロットを持った映画のことである。 様々な作品で使い古されており、今更何の新鮮味もないはずなのだが、…

【10月漫画ベスト】速水螺旋人『スターリングラードの凶賊 1 』、向浦宏和『CHILDEATH 1』、後藤天泉『み♡あみ~ご』他、7作品+特集1本

10月に読んだ漫画の中で面白かったものを紹介していきます。 新刊のコーナー 向浦宏和『CHILDEATH 1』 速水螺旋人『スターリングラードの凶賊 1 』 堤葎子『生まれ変わるなら犬がいい(1)』 金田一蓮十郎『ぼくらはみんな*んでいる 1巻』 後藤天泉『み♡あ…

【8・9月漫画ベスト】今日マチ子『かみまち 上下』、米代恭『往生際の意味を知れ!(8)』他、21作品

8・9月に読んだ漫画の中で面白かったものを紹介していきます。 新刊のコーナー 今日マチ子『かみまち 上下』 町田洋『砂の都』 heisoku 『春あかね高校定時制夜間部』 大沼隆揮 (著), ツルシマ (著) 『シキュウジ-高校球児に明日はない-(1)』 くわば…

『声百合アンソロジー まだ火のつかぬ言葉のように』に寄稿しました

ストレンジ・フィクションズの〈百合アンソロジー〉第二弾、 『声百合アンソロジー まだ火のつかぬ言葉のように』に寄稿しました。 「声」をテーマにした百合小説を載せたアンソロジーです。 拙作の良し悪しはよくわからんですが、他の収録作は非常に面白か…

『アリスとテレスのまぼろし工場』は、『花咲くいろは』のやり直しなんじゃないかという話

『アリスとテレスのまぼろし工場』を鑑賞して、自分の中で岡田麿里の評価が爆上がりしている今日この頃です。 岡田麿里という作家に何か思いれのある人は絶対に見るべき作品だと思いますし、90年代を生きていたオタクにはできれば見てほしい作品です。 そし…

【7月漫画ベスト】小野寺こころ『スクールバック(1)』、額縁あいこ『リトルホーン~異世界勇者と村娘~(2)』、『【特集】白井もも吉は、何者なのか?』など、10作品+1特集

7月に読んだ漫画の中で面白かったものを紹介していきます。 新刊のコーナー 小野寺こころ『スクールバック(1)』 紫のあ『この恋を星には願わない 1』 モモヤマハト『最果てに惑う(1) 』 平井大橋『ダイヤモンドの功罪 1 』 あみだむく『ラプソディ・イン…

【5・6月漫画ベスト】初期の名前『異形の確信』、ほそやゆきの 『夏・ユートピアノ』 、水谷フーカ『リライアンス 1 』など、17作品

色々あって、5・6月に読んで面白かった本をご紹介! 新作、旧作にこだわらず面白い漫画を紹介していきます。 新刊のコーナー 水谷フーカ『リライアンス 1 』 田島列島『みちかとまり(1)』 福田宏 『ロックは淑女の嗜みでして 1』 ほそやゆきの 『夏・ユ…

【4月漫画ベスト】川村拓『嘘の子供 1巻』、大武政夫『女子高生除霊師アカネ! 1』など、10作品

今月は憂鬱病で書くのが少し遅れました。 タイトルとか、記事のスタイルを先月から少し変えています。 新作か旧作かにかかわらず、その月に読んだものの中から面白かった漫画を紹介してききます。 偽家族のなんてことない日常 ――川村拓『嘘の子供 1巻』 少女…

読者の脳を破壊すな華沢寛治【新人漫画家レビュー】

『這い寄るな金星』を読んだことで、 この作家は将来、 ”読者の脳を破壊する系漫画家”として大成するという確信を得たので、 華沢寛治の商業作の全レビューをやっていきたいと思います! 同人もいくつかあるみたいですが、 そっちまで調べだすと調べだすとき…

3月に読んで面白かった漫画

新作か旧作かにかかわらず、その月に読んだものの中から面白かった漫画を紹介していこうと思います。 有馬慎太郎『地球から来たエイリアン(3)』 田口 囁一『ふたりエスケープ: 4』 usagi『地元最高!(2)』 意志強ナツ子『るなしい(3)』 米代恭『往…

補遺:知るかバカうどんについて、私が知っているすべてのこと

なぜ今ふたたび知るかバカうどんを紹介するのか? 『君に愛されて痛かった』が無事に移籍したから! msknmr.hatenablog.com 前回のブログを書いた段階ではどこに移籍するかもわかっていなかったが、秋田書店に移籍して追加コンテンツが収録された新装版も発…

2月に読んで面白かった漫画

新作か旧作かにかかわらず、その月に読んだものの中から面白かった漫画を紹介していこうと思います。 牧瀬 初雲『スティアの魔女1』 つくみず『シメジ シミュレーション 04』 月水技研(つくみず)『文明の夜に焼く秋刀魚と電磁波測定器について』 原作:西…

1月に読んで面白かった漫画

新作か旧作かにかかわらず、その月に読んだものの中から面白かった漫画を紹介していこうと思います。 龍村景一『ムラサキのおクスリ 龍村景一短篇集』 岬かいり『笑顔の世界』 いしいひさいち『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』 岩崎真『3年前の窓から(前…

【アキバ冥途戦争】なぜ日本初のメイドは「明治初期」に生まれたのか

『アキバ冥途戦争』とは、Cygames と P.A.WORKSのタッグによるアニメ作品である。キャッチコピーは「萌えと暴力について」。 1999年に秋葉原のメイド喫茶で働く女性たちを題材にした「お仕事シリーズ*1」の第5弾に位置付けられている。そのプロットは既存の…

【2022年度版】すごかった漫画(49作品+α36作品)

はじめに 去年もやったので毎年やっていきたいですね。見ていただけたら励みになります。 msknmr.hatenablog.com ・2022年(1~12月)に刊行された漫画が対象です。 ・長編or短編、完結or継続など、ざっくり分類分けしています。 ・大枠分類の中の並…